お手本にしたい方々
/今日は、私にとって、人生のお手本ともいうべき四人の方を紹介します。お二人は、90歳前後で、お友達同士。一人は、私たちの会が作った「猿島野まるごと博物館」のそば名人さん。お蕎麦以外にも、揚げもちや飴まで手作りしてしまい、それがまた美味しい!。校長先生の娘さんとも大の仲良しで、お二人とも私たちの会の会員さんです。
もう一人のおばあちゃんは、「米のとぎ汁流さない運動」のモニターさんのお家です。この方も、生涯現役。いつも畑でお見かけします。感心するのは、お嫁さんとの関係の素晴らしさ。本音でありながら、両方が優しいのでいい関係が持続されている。そして、お二人とも「もったいないピースエコショップ」に新鮮なお野菜を無料提供してくれるありがたい存在でもあります。
あとのお二人も、90歳に近い80歳代です。お二人の共通点は、茶道をたしなんでおられるところでしょうか。なんとなくお二人から、茶道の本質が実生活に活かされている、そんな気がします。お二人とも、時間を組み立て規則正しく生活しているご様子が、綺麗に片付いた庭園や周囲の佇まいから汲み取れるからでしょうか。お二人とも、まだ農作業が生活の一部で、もちろん私たちの会の会員さんでもあり、「米のとぎ汁流さない運動」のモニターさんでもあり、実践してくださっています。
その一人の方は、毎年丹精して作った見事なゴマを沢山、「もったいないピースエコショップ」にと持ってきてくださり、ゴマを作ったこともない私としては、有難く恐縮してしまいます。いつぞやその彼が、毎月写経をした後に書く願いは「世界平和と環境が良くなること」を別の表現でおっしゃられました。でも内容としては、会の願いと同じなので嬉しかったのを記憶しています。
もう一人の方も、家族の食事の支度をまだ受け持っている現役。農場に来られる時、手作りのお菓子を持ってきて下さいます。その彼女がご自分の生活の指針にしておられるのでしょうか。「人にやさしく、自分に厳しく」と言ったさりげない一言は、その後の自分の中に深く浸透し、指針にできたらいいなあと思う昨今です。
このようなお手本にしたい方々とお知り合いになれたのも、宮沢賢治的世界観に沿って生まれた会の活動を通してです。「三つ子の魂百まで」は、この四人の方にも当てはまるし、賢治の世界観にも当てはまります。魂を前面に出して生きることを大切にしましょう。