会の基本理念を、宮澤賢治精神から「自由、平等、行動、非政治、非営利 」とし、特に行動を重視してきました。

基本理念

   自由:会の定款に沿って、各々個性の優れる方向に自由に手を挙げて役割分担をする

   平等:一人一人が魂の保持者であるという点で尊重し合う

   行動:行動することで、一人一人が真の元気、安心を得られ、行動の結集が希望を実現に近づける

   非政治:全てはその時その時、是々非々で判断する

   非営利:会の定款にある通り、世界平和や社会正義に寄与する

発足から行ってきた主な活動は、三千名以上の署名集め、千本以上にまでなった県内初の立ち木トラスト運動、おおたか保護の活動、月一回の水質検査、荒れた平地林の清掃、それを活用しての炭焼き、自然や野鳥の観察会、リサイクルハウスの建設、EMなどの有用微生物の普及、毎年テーマを決めての文化祭出展、町まるごと博物館の実現、平成6年から12年まで続いた月一回全戸配布のボランティア広報紙「茶はなし」の作成、会の便り発行などです。月一回の定例会で自由に本音で話し合い、それを実践し積み重ねてきました。会の母体は、初期に行った立ち木トラスト運動で立ち木を買って応援してくれた人達です。しかし、会で実際に行動しているのは地理的に可能な人達だけですので、遠隔な人には会の便りで活動状況を知らせたり、会の年2回の交流行事に参加を呼びかけています。

入会は大人でも子供でも誰でも随時歓迎します。年会費は一口千円です。出来れば、私達の会の活動を参考に、各地域で核になって独自の活動を展開していってほしいです。

この会ができるきっかけをつくってくれたゴルフ場側にも、私達は絶えず環境に配慮するよう働きかけてきました。ゴルフ場側も、おおたか保護区域の設定や炭焼きの設備を作るなど誠意を示してくれ、対立ではない対話の関係を築いてこれました。ゴルフ場が契機ではありましたが、その後、次第にもっと普遍的で広範な問題に目が向けられるようになり、会として成長できたと自負しています。

初めに重きをおいたのが水であり炭でした。命の隣にある水をどうするかと、月一回の水質検査を11年間一度も休まず続けました。又地球的規模の環境悪化に対し、その解決の路を炭に求め色々体験学習をし、会独自の簡易な炭焼きマニュアルや普及用のビデオも作りました。しかし炭についての理想と現実のギャップや限界をも感じるようになりました。

そういう模索の時EM技術に出会いました。しかし、EMが余りに環境に対して万能であるがゆえに、「うまい話にはウラがある ウソがある 」と信じられず、EMに対して長いブランクが続きました。たまたま会員の一人がEMのボカシで比較栽培をし、そのキャベツの完璧さに 「百聞は一見に如かず」の通り、この一見でEMに関心がむくようになりました。それからは各々の会員が、仕事上で、また生活の中でEMを試行し検証してきました。具体的な検証例の紹介は、こちらをクリックしてください。

現在は、これまでの活動を組み合わせ、総括した会の最終的とも言える目標がいくつかでき、それに向かって歩き始めている所です。現在力を入れている活動リストのページはこちらをクリックしてください。

もったいないピースエコショップ事業

有機の里創り研究会

四季の会

住民参加活動

有用微生物の普及

交流行事

会の方針

猿島野の大地を考える会で共通に底を流れるものは、宮澤賢治的世界観であり、人間観であります。

「因果の産物であり、現象である人間にとって、唯一確固たるものは、永遠なる存在とつながっている個々の魂から発現された生き方だけである。一人一人が自分の魂を覚醒させ、それに耳傾けて生きるならば、それが真の自由であり、その次元において皆平等であるといわざるをえません。そして、各人の行動の多様性は、人間が因果交流電燈であることから、許容されるものである」

各会員が、この観点に立って、又、今しかないという時間観に立って活動することで、NPO法人取得の定款にあるように、また新たな具体的展開がうまれ、世界的規模の問題に対しても諦めることなく、自分の足元から根本的に解決する路があることを社会に示し、平和的な輪を広げていくことが可能であると信じています。これからも、この会の趣旨に賛同し、ともに行動してくれる人を待っています。

NPO法人資格取得にあたって

猿島野の大地を考える会は、平成十二年十一月、会発足八年目にNPO法人の資格を取得しました。そしてこれまでの会の活動を総括し、下記のような定款で再出発することになりました。

定款

この法人は,宮沢賢治的世界観に立って一般社会また世界に対して、自然に対する畏敬の念と自然の恵みに対する感謝の念を表現しているもったいないを核に、環境保全およびピース支援に関する事業を行い、国際貢献に寄与すると共に、次世代の人達が日本人のアイデンティティである元来の大和魂の知恵を活用して、強く生きていってもらう事を目的とする。

「私の宮澤賢治かん」について

上の写真にある建物「私の宮澤賢治かん」がこの会の拠点です。宮澤賢治を生きる具現的方法として約3年間一人で行ったゴミ拾いを通して、その都度自分に与えられた課題に対して魂と向き合って行動したことが、その後の会の全ての活動の原点になりました。この建物は、煙となって消えてしまう運命にあった廃材を活用して、会の代表である夫が仕事の合間に約3年間の年月をかけ作ったものです。建物の中に展示されている物や建具は、日本の文化を象徴している物が多く、これらは全てゴミの集積場から持ち帰った物ばかりです。

 

この本の部分は、もったいないピースエコショップの一部です。どの本も100円ですので、関心のある方は是非お立ち寄り下さい。